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2007年12月23日 (日)

『11人いる!』 萩尾望都

 小学館 Flower Comix Special 萩尾望都Perfect Serection 3  07/8

 もう、内容の紹介なんか必要ないくらい、少女マンガ界のSFとしては、竹宮さんの『地球へ…』とともにそびえ立つ金字塔ではないかと。

 もちろん、初めて買ったわけではありません。というか、四冊目です。いや、四種類。
あ、そーいえば、初出の雑誌も、この部分だけ残してあります。ええ、本を分解して(笑)。

あー、その雑誌本、友人から郷ひろみのシングルレコードと交換してもらったんだわ~、なんて、懐かしすぎる記憶まで蘇ってきたぞっっ!(笑)

 最初の文庫。アニメ化の時のB5版。「スペースストリート」も収録された《新編集版》の'94年の文庫。
今回のは、スペースストリートつきの、カラーページも再現版で、これが『完全版』になるのではないかと。
残念ながら、作品集の第一期の方は買わなかったので、『11人いる!』のコンプリートではないんですが。

この作品って、普通のフラワーコミックスにはなっていないんですよね、確か。

それって、昭和五十年前後の少女マンガと云う世界におけるSFジャンルの位置づけ、みたいな気がする。
…ノーマル扱いではない、というか(笑)。

 この作品は、アニメ界におけるヤマト、みたいな位置ではないか…と常々思っております。

この『11人いる!』と、これに先行する『あそび玉』がなければ、少女マンガにSFは定着しなかった…と。
『地球へ…』ももちろんすごい作品だけど、掲載誌が少年誌だったから、『立場』は少し違うし。

ヤマトも、続編の完成度はともかくもパート1がなければ、今のアニメ界の活況はなかったのではないかと。いや、パワーがたまって、いつかは別の作品がその立場になったでしょうけど、あのタイミングでヤマトがなかったら、ガンダムも随分遅れたでしょうし。

ヤマトにはいつまでもずるずると腐れ縁を引きずり続けているという苦笑気味の自己分析ですが、『11人いる!』にも三十年以上執着しているけどこれは、もう、「見捨てられない」などという苦笑気味の関係ではなく、三十年を経てもなお輝きを失っていない作品のパワーにひれ伏しておるのでございます。今回も、すでに三回読み返してしまいました。

 同時収録の続編『東の地平 西の永遠』の中の、王さまを送って危険を承知でアリトスカへ行くが君は残れというタダに、泣きながら頬をはりとばすフロルが、結局は「お前が甘いのちゃんと知ってるもん」となし崩しに同行を勝ち取るエピソードがすごくすごく、ものすごーく気に入っておるのでございます。
『さらば宇宙戦艦ヤマト』や『ヤマト2』での古代とユキの「退艦しろ」シーンと比して、「…殴るとこだけ除いて『11人』の方が、スピード感あっていいよなあ…」とさえ(笑)。

 郷ひろみとかヤマトとか、古臭い名前が出てきてしまうのは、やっぱり、この作品の年代が自然とそうさせるのではないかと思いますが(現役でヤマトの同人サイト作っている人間だから、古臭い=悪い、ではございませんが)、『11人いる!』は、郷ひろみのように当時と全く違うスタンスで芸能界に生き残っていたり、ヤマトのように「昔の名前で懐かしグッズ商法」に走るわけでもなく、そのままの形で、充分に今も鑑賞に堪えうるものではないかと。

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コメント

苦言ってなに?

投稿: BlogPetのびーこ | 2007年12月27日 (木) 09時57分

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