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2007年6月24日 (日)

『精霊の守り人』 上橋菜緒子

『精霊の守り人』 上橋菜緒子 偕成社 2006/11

 十年ほど前の児童書ですが、アニメ化に合わせて軽装版で出版されたようです。

 私は、『攻殻機動隊』のテレビシリーズのファンで、その監督が『精霊の守り人』のアニメ化を手がけるというので、四月の開始以来毎回楽しみにして見ていましたが、本屋に原作が平積みされているとは思わなかった。そりゃ当然便乗するはずだな、うん。

 原作を先に読んでしまったら、アニメの続きを期待する気持ちがちょいと薄れるかな~とも思いましたけど、どうしてどうして。
第四話で原作の半分弱のところまで進んで、現在はオリジナルストーリーに入っているので、その、原作の世界観を押さえつつもより発展して展開するアニメに、ますます期待してしまいます。

 で、原作小説。
『児童文学』ですから、話の中身はともかく、文章にはそれほど期待してはいなかったんですけど。
軽装版に当たって、手直しは漢字の量だけだというのに、なんて読みやすいんだ。
と云うか、こんな文章にチャレンジしているのか、今の文学少年少女は。なんか、うらやましいぞ。
児童文学、というものに偏見を持っているんですかね。「子供だましの文章で書かれている小説」って。

無理やり子供に迎合するようなことなく、アニメの次回予告の声の調子のような、乾いたとまでは云わないにしても淡々と、キャラクターたちを突き放しているような文章は、好みのタイプでした。

 著者は本業は文化人類学の学者さん。オーストラリアのアボリジニが専門で。
国の成り立ちと神話の形成、その変容の仕方なんか、そういう感じが伝わってきますね~。

 続編の『闇の守り人』も軽装版で読みましたが、そのまた続きの『夢の守り人』『虚空の旅人』『神の守り人』『蒼路の旅人』『天と地の守り人』は、ハードカバーしかまだ出ていないので、買うかどうかを真剣に思案中。

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