月館の殺人
『月館の殺人・上』 佐々木倫子・漫画/綾辻行人・原作 IKKI COMIX 05/10
何なんだろう、この組み合わせは…。
『Heaven?』を終了させて、佐々木さんは次に何を描くんだろう…と思っていたら、本格ですか。
本格中の本格の旗手、綾辻氏の…これは、書き下ろしなんでしょうね。こんなタイトルの著書知らないし。
妙な組み合わせのはずなのに、『佐々木味』強し。
全体のテイストは、ちゃんといつものおとぼけ不条理というか、押しの強いキャラに巻き込まれる少し気の弱い人々の悲哀調(笑) 。
妄想も突っ走っているし~。
母が死んで天涯孤独だと思っていた少女に、いきなり祖父の財産相続の話が降ってきて、北海道へ。そして、目的地へ、特別に編成された列車内で、殺人が起きる――
サスペンスの王道のような展開なのにもどうしてこうも、脱力するのか。それは佐々木倫子が描くから(笑)。
しかし、少しぎこちない気がするんですよね。
縦横無尽に佐々木倫子、って感じがしない。
『おたんこナース』だって「原案者」がいたのに。
やはり、ストーリーの根幹、展開を漫画的に組み立てる作業が出来るかどうかにかかっているのかな?
綾辻氏の原作を漫画化するために、どの程度佐々木さんのアレンジが入っているかは判らないんですけど。
でも、ちょっと窮屈そうにしているように感じてしまいます。
しかも、『鉄道ミステリ』って、綾辻氏のジャンルでもないし…と思ったら、やっぱり、そうだったのね~。
タイトルがちゃんと教えてくれていたのね~(笑) 。
綾辻氏については、納得です。
さて、『上』だから、次は『下』?
あと一冊で収まるのか?
『中』があるのか?
ってとこが、今のところ、私の『謎』でしょうか。
だって、まださっぱり訳がわからないもの。
推理ものを、完結前に読むんじゃなかった~(泣)。
一番死んで欲しくないキャラが殺されたし。
残る男は、おたくとおやじだけだ(怒)。もったいないぞ。
脈を取っただけなら誤魔化せるが、鼓動も確かめていたもんなあ。
…心臓に耳を当てた奴が共犯という線はありか?
…期待したい。美形は残しておいて(笑) 。
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