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2005年11月21日 (月)

『迷宮逍遥』~有栖のミステリ・ウォーク~

『迷宮逍遥』~有栖のミステリ・ウォーク~ 有栖川有栖   角川文庫  05/3刊

 好きな作家が好きな本というのは、なんとなく気にかかります。

 この本は、推理作家有栖川有栖が、書いた「解説」を一冊にまとめたものです。

 プロなんだから、頼まれ仕事もしているだろうけど、まあ、端にも棒にもかからないと思うようなものを褒めちぎるような真似はしないだろう…と、『本格好きの良心』に期待して買ったわけです(笑)。

 いや~。どの解説も力が入っていますこと。

 とても、頼まれて断りきれずに嫌々書いたものがあるとは思えない。事実ないんだろうと思います。

 こういう本の困ったところは、紹介されている本を買いたくなってしまうことだよなあ…。
以前、『密室辞典』を読んだ時もそうだったけど。

 本格の旗手の書く解説文ですから、本格推理ものばかりかと思えば、ジェイムズ・P・ホーガンがある。パタリロもある(何故?)。
まあ、ほとんどは推理小説だけど。

 相変わらず、クイーンを愛するあまりに苦言を呈しているような様子。
誠実に作品に対しているというか、本格推理というものに対して、生真面目すぎる愛情を抱いているように感じます。

 しかし、『パタリロ』。
これを「秀逸な本格ミステリー」と評する人がいるとは思わなかった。

連載開始後頃から…と云うより、魔夜さんが「山田」というペンネームでデビューした時から知っているし。
ホラー調の作品中心で、ギャグでブレイクしちゃったけど、怖いほうも好きなのにな~と思っていた。
…で、ただ、ギャグ漫画としてしか見ていなかった。
タマネギ何号だったか、タイムマシンで昔にとどまる話と、パタリロが作った(と思う)ロボットだか、アンドロイドだかの一家の話で泣けるものがあったなあ…という程度の記憶しかないし(汗)。

確かに、この文章を読むと、そういいたくなるのもうなずける気がする。
これは、有栖マジックにはまっているのか?

 それに、ホーガンの『星を継ぐ者』がバリバリのSFであるだけでなく、極上のミステリーであるというのには、こぶしを振り回して同意したくなります。

 あ~、山田風太郎が読みたくなった~。
鮎川哲也も、森村誠一も読まず嫌いしているしなあ。
クイーンも高校時代に有名なところを何冊か読んだだけなので、きっちり復習しなければいけないと思っていたし。
黒崎緑も近藤史恵も気になる~。

 すっきりした解説読ませてもらって、もやもやしてます~。

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