『となりの801ちゃん』 小島アジコ 宙出版 06/12刊
ネットで評判のサイト、ブログが出版。
最近、そんな本が目立つし、ついつい買ってしまう…。
本になる以前に評価が集まっているということですし。
しかも、その評価って、『一部の趣味の人』に偏ったりしている(笑)。
自分の趣味がそこにはまっていたら、手を出してみるのが本読みのサガ、というものでございましょう。
帯が挑発的ですね。
『アイラブ腐女子』
この言葉の意味が判らない人は、手を出さないほうが身のため、な一冊(笑)。
「腐女子」というジャンルと云うか人種を愛しているのではなく、たまたま付き合った彼女が「腐女子」という属性を備えていた、ということで。
…普通の男性だったら、これほどの『苦労』はなかったのでは、と思うんですけど、たまたまこの人は、「オタク」だった。
腐女子についての知識はあったし、彼女もついつい本性を現してしまって(笑)。
腐女子モード全開状態の彼女に振り回されるおたく青年の悲哀の、渾身のリポート…と読めなくもない(笑)。
筆者の感覚、判りますね~。
私も筋金入りのオタクですが、かけらも腐女子の要素を持ち合わせておりません。
それでも、『キャプテン翼』にはまって(サッカーファンの方面から入った人間です)同人誌買いまくっていた過去がありますので、なるべく排除しようと思っても、自然とやおい関連のものが含まれて、目にしなきゃいけなかったわけで。
「やおい要素さえなければなあ…」と思いながら読んでいた、ものすごく面白い小説もあったまなあ…。
だから、「801ちゃん」という存在が、どういうものかは判るけど、その生態の奥深くは、覗こうとしてもできなかった…。いや、覗きたくなかった(笑)。
否応なしに「腐女子ワールド」に巻き込まれている筆者のご苦労を、他人事として、存分に楽しませていただきました(笑)。
…いや、私も昔、頼み込まれて聖矢でやおい小説、書いたことあるのよ~(笑)。
でも、ぎりぎりまで追い詰めて、精神のバランスを破綻させるくらいにまでしないと、主人公にその領域に踏み込ませられなかったんです。
が、参加した本に載せられていたほかの方の作品は、まずやおいありき、で、そういう生態なキャラであるということはすでに『前提条件』のような話で、とてもではないけど、私の達することのできる境地ではありません、と尻尾を巻くしかありませんでございました~~。
あ、『となりの801ちゃん』の、モトとなったのは、京都の、全長800メートルの商店街のマスコットキャラだそうです。
800に、未来への発展の意味をこめて、『801』。
…そこの商店街の方々のも精神の健全さの証明のような名前ですな(笑)。
そのキャラが、ネットで評判になり、この本の筆者がそれに目をつけて、自分の腐女子彼女の『中身』が801ちゃんで、いつもは普通の女の子の『着ぐるみ』っつーか、『擬体』を装着している、という設定で描いた四コママンガがこの本なんですが…。
私が、そういう「数奇ないきさつ」の中で一番インパクトを受けたのは、実物の『801ちゃん』のあまりのグロテスクさと、それを採用した商店街の皆さんの太っ腹さでございます。
…やおいの存在を知らなかったことなんて可愛いもんだと云い切れる、「趣味を疑うぜ、あんたら~!(笑)」状態。
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