2009年6月 9日 (火)

お馬鹿は誰?

谷川史子『東京マーブルチョコレート』

      『手紙』

      『草の上 星の下』

吉野朔実『period 3』

こうの史代『ぴっぴら帳 1』

       『ぴっぴら帳 完結編』

       『さんさん録 1』

       『さんさん録 2』

       『街角花だより』

       『この世界の片隅に 下』

       『こっこさん』

須藤真澄『おさんぽ大王 1~4』

遠藤淑子『なごみクラブ 1』

 …一気にアマゾンで注文してしまいました。

ええ、自覚していますとも。

でもね、アマゾンから、発送のメールが届いて目が点になりました。

 注文の翌日の午前十一時すぎに、『ぴっぴら帳 完結編』だけを先に発送する、と。

だったら、あとのは遅くなるのかな、と思っていたらその、数時間後に、残り全部発送する、というメールが。

 …その、分割する理由は?

費用はそっちもちでしょ?メリット皆無っすよ。

 おまけに、その、一冊だけの方が後に届いたし。

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2009年2月15日 (日)

『豆しば  豆しばとアラスカの冷蔵庫』

豆しば  豆しばとアラスカの冷蔵庫』  キムソクウォン 渡部祥子  主婦と生活社

CMで時々見かけていた、豆しば。

ご飯を食べていたらひょっこり顔を出す、犬みたいな顔した豆が、「ねえ知ってる?」と、豆知識を披露するもので。

なんか、可愛いいんだけと同時にいらっともしてしまう、不思議な味わいのキャラの、豆知識がつまった一冊です。

見開きで、右ページにはOLとか部長の、ありがちな日常(ちょっと凹み気味)。

『出勤途中、歩いていたら頭にハトのふんが落ちてきた。』

『お局さまのお気に入りの湯飲みを割ってしまった』

などなど。

左ページには、それと多少は連動しているような関係ないようなトリビアが。

まあ、それだけの本。

あんまり『ほっこり』もしないけど、のったりというか、苦笑とともに脱力したい人向け(そんな人がいるかどうか知らないけど)。

しかし、『ほっこり』って言葉、うちのあたりや、京都市内とかでは、世間一般が使っている意味と逆で、『あ~、疲れた』って意味なんですけどね。疲れている最中ではなく、例えば、外出から帰ってきて、「あ~、ほっこりした」と。

これって京言葉として認知されているのだったら変な気分だけど、もう、全国区の言葉だから、仕方ないのかもしれないけど、温泉の番組とかで耳にすると、違和感炸裂なんですよね~。

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2009年1月10日 (土)

『京大芸人』 菅広文

『京大芸人』 菅広文 講談社 2008/10/28刊

 ロザンの宇治原、結構好きなんです、というと、変わっている…と見られるのだろう、多分。

 クイズ番組などでちょくちょく見かける、『京大出身』が売りの芸人で。
相方の菅ちゃんは、それほど全国ネットの番組に出ていないので、あまり知られていないかもしれないけど、関西では、圧倒的に菅ちゃんの方が人気です(笑)。

 十年位前かなあ、関西ローカルの、島田紳助が司会していた番組で、ロザンとキングコングと、もう一組を『若手イケメンお笑い』のユニットとしてCD出したことあったんですよ。紳助、昔からこういうこと、好きだったんだな(笑)。
羞恥心ほど売なかったのは、時代が早すぎたのか。それほどイケメン揃いではなかったから、というのが現実のところでしょうけど(笑)。でも、『West Love Shine』、買っちゃったんですけど(笑)。曲、好きだったから。

 で、最近、頭のいい芸人としてクイズ番組で宇治原が活躍している間、菅ちゃんの方は、大阪ガスのCMに出ているくらいで(ピンの仕事もしていたんだろうけど)、何しているんだろーね~と思っていたら、これを書いていたわけだ。

 宇治原との出会いから、『芸人としての売りのために京大に合格する』計画を実現して、お笑いデビューできるあたりまでを綴ったもので、中身についての評は、関西の番組でちらほらと聞いていて、「まあ、菅ちゃんは可愛いから(笑)」と買ってしまいました。

 聞き及んでいたように、文章がそれほど上手いわけでもなく。でも、くすりと笑える表現はさすがに芸人のセンス。
文学的なセンスは皆無だけど(笑)。

 宇治原って、賢いけどずれている。自分は仕切りたい、仕切れると思っていてもいじられる方が多いし、そっちがむいている、ということがいやと云うほど良く判る一冊です。そんなん誰も知りたくもないだろうけど(笑)。
菅ちゃんの、『腹黒い小池徹平』ぶりも堪能できます♪

 …なんで、宇治原って芸人になろうと思ったか…が、ますます謎になってしまう一冊かも(笑)。
『ちちんぷいぷい』の道案内のコーナーでの人との関わり方が判らんのかこいつ、な彼の姿を見る度に、しみじみ思っていることなんですけど。

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2008年12月13日 (土)

『このミステリーがすごい!2009年版』

長らくさぼり続けておりました。

どうにも、目の調子がすっきりしなくて、なかなか本が読めなくて。

老眼か…(泣)。

メガネを新調すれば、また調子よく本に向かえるでしょうか。

このミス、何度か買っているけど、紹介されているのはもちろん新刊だからハードカバーが中心。

余程気に入っている作家以外は、文庫を待つ習慣なので、縁がない本の気がしますが、やはり、これで紹介されているのをながめて、文庫を待つ…というのも、この本の活用の一方法ではあるはず。

今年の一位は、伊坂幸太郎のゴールデンスランバー。

この人のは、このあいだ『死神の精度』を読んだばかり。同じ主人公を使った短編集…のはずが、短編形式の実は長編でもあった…と気付かされるラストは良かったなあ。

きっと、『ゴールデン』、文庫化されたら買うな。

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2008年2月 9日 (土)

『となりの801ちゃん』  小島アジコ

『となりの801ちゃん』  小島アジコ  宙出版 06/12刊

 ネットで評判のサイト、ブログが出版。
最近、そんな本が目立つし、ついつい買ってしまう…。
本になる以前に評価が集まっているということですし。
しかも、その評価って、『一部の趣味の人』に偏ったりしている(笑)。
自分の趣味がそこにはまっていたら、手を出してみるのが本読みのサガ、というものでございましょう。

 帯が挑発的ですね。

『アイラブ腐女子』

 この言葉の意味が判らない人は、手を出さないほうが身のため、な一冊(笑)。

 「腐女子」というジャンルと云うか人種を愛しているのではなく、たまたま付き合った彼女が「腐女子」という属性を備えていた、ということで。

 …普通の男性だったら、これほどの『苦労』はなかったのでは、と思うんですけど、たまたまこの人は、「オタク」だった。
腐女子についての知識はあったし、彼女もついつい本性を現してしまって(笑)。

 腐女子モード全開状態の彼女に振り回されるおたく青年の悲哀の、渾身のリポート…と読めなくもない(笑)。

 筆者の感覚、判りますね~。
私も筋金入りのオタクですが、かけらも腐女子の要素を持ち合わせておりません。

それでも、『キャプテン翼』にはまって(サッカーファンの方面から入った人間です)同人誌買いまくっていた過去がありますので、なるべく排除しようと思っても、自然とやおい関連のものが含まれて、目にしなきゃいけなかったわけで。

「やおい要素さえなければなあ…」と思いながら読んでいた、ものすごく面白い小説もあったまなあ…。

 だから、「801ちゃん」という存在が、どういうものかは判るけど、その生態の奥深くは、覗こうとしてもできなかった…。いや、覗きたくなかった(笑)。

 否応なしに「腐女子ワールド」に巻き込まれている筆者のご苦労を、他人事として、存分に楽しませていただきました(笑)。

 …いや、私も昔、頼み込まれて聖矢でやおい小説、書いたことあるのよ~(笑)。
でも、ぎりぎりまで追い詰めて、精神のバランスを破綻させるくらいにまでしないと、主人公にその領域に踏み込ませられなかったんです。
が、参加した本に載せられていたほかの方の作品は、まずやおいありき、で、そういう生態なキャラであるということはすでに『前提条件』のような話で、とてもではないけど、私の達することのできる境地ではありません、と尻尾を巻くしかありませんでございました~~。

 あ、『となりの801ちゃん』の、モトとなったのは、京都の、全長800メートルの商店街のマスコットキャラだそうです。
800に、未来への発展の意味をこめて、『801』。
…そこの商店街の方々のも精神の健全さの証明のような名前ですな(笑)。

そのキャラが、ネットで評判になり、この本の筆者がそれに目をつけて、自分の腐女子彼女の『中身』が801ちゃんで、いつもは普通の女の子の『着ぐるみ』っつーか、『擬体』を装着している、という設定で描いた四コママンガがこの本なんですが…。

 私が、そういう「数奇ないきさつ」の中で一番インパクトを受けたのは、実物の『801ちゃん』のあまりのグロテスクさと、それを採用した商店街の皆さんの太っ腹さでございます。
…やおいの存在を知らなかったことなんて可愛いもんだと云い切れる、「趣味を疑うぜ、あんたら~!(笑)」状態。

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2008年1月 7日 (月)

『今日の早川さん』

『今日の早川さん』  COCO   早川書房  07/9

  そーか、早川書房刊、か。今、会社チェックして気がついた。他の出版社だと収まり悪いかもね~(笑)。

 格別、絵が上手いとか、面白いとか、爆笑できる…って内容ではないんですけどね。

 帯にある『本が大好き!』という文句どおりの内容で。
最近良くある、ネット上で公開されていたものが、好評を得て出版…だそーで。
先日、そのブログを見てみたら、第二弾も決まったとか。好評なんでしょうね。

 オタクと評していいほどの本好きの女の子たちの日常、という形の4コママンガですが、本が好きな人間なら、誰もが身につまされる、「あるある」とつぶやいてしまう、己の姿を見ているようで頭を抱えたくなる、そんな内容です(笑)。

 早川さん、は早川量子。つまり、SF小説おたく、という記号ですね。
岩波文子、とか、富士見延流とか、国生寛子、とか。

キャラの名前からどのジャンルファンかはっきりしているのが面白いんだけど、どうしてホラーマニアが『帆掛 舟』なんだろうと思っていたら、息子がネットで調べて判りました。
創元社のホラー文庫のマークだと。
創元社って、推理文庫しか買っていないからしらね~よ~(笑)。

 息子がライトノベルファンで、ここで描かれている他のジャンルファンとラノベ少女との関係は、まったくうちでも展開されている光景で、思わず息子に読ませました(笑)


「まだそんなもん読んでるの~」と云われまくる富士見さんの姿は、本当に、自分と重なってしまうようで、なんか、そのページだけ見せたのに、読みふけってました(笑)。
ただ、あんたは、他ジャンル読みから奨められても絶対に読まないけどな。

 でも、どうして推理小説マニアが出ていないの? このジャンルは、一般読者との境が微妙だから?
それとも、印象的なキャラネーミングが出来ないから? 代表的なとこで云えば、講談社ノベルズかなあ。…そりゃ、苗字にしにくいか(笑)。

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2007年12月23日 (日)

『11人いる!』 萩尾望都

 小学館 Flower Comix Special 萩尾望都Perfect Serection 3  07/8

 もう、内容の紹介なんか必要ないくらい、少女マンガ界のSFとしては、竹宮さんの『地球へ…』とともにそびえ立つ金字塔ではないかと。

 もちろん、初めて買ったわけではありません。というか、四冊目です。いや、四種類。
あ、そーいえば、初出の雑誌も、この部分だけ残してあります。ええ、本を分解して(笑)。

あー、その雑誌本、友人から郷ひろみのシングルレコードと交換してもらったんだわ~、なんて、懐かしすぎる記憶まで蘇ってきたぞっっ!(笑)

 最初の文庫。アニメ化の時のB5版。「スペースストリート」も収録された《新編集版》の'94年の文庫。
今回のは、スペースストリートつきの、カラーページも再現版で、これが『完全版』になるのではないかと。
残念ながら、作品集の第一期の方は買わなかったので、『11人いる!』のコンプリートではないんですが。

この作品って、普通のフラワーコミックスにはなっていないんですよね、確か。

それって、昭和五十年前後の少女マンガと云う世界におけるSFジャンルの位置づけ、みたいな気がする。
…ノーマル扱いではない、というか(笑)。

 この作品は、アニメ界におけるヤマト、みたいな位置ではないか…と常々思っております。

この『11人いる!』と、これに先行する『あそび玉』がなければ、少女マンガにSFは定着しなかった…と。
『地球へ…』ももちろんすごい作品だけど、掲載誌が少年誌だったから、『立場』は少し違うし。

ヤマトも、続編の完成度はともかくもパート1がなければ、今のアニメ界の活況はなかったのではないかと。いや、パワーがたまって、いつかは別の作品がその立場になったでしょうけど、あのタイミングでヤマトがなかったら、ガンダムも随分遅れたでしょうし。

ヤマトにはいつまでもずるずると腐れ縁を引きずり続けているという苦笑気味の自己分析ですが、『11人いる!』にも三十年以上執着しているけどこれは、もう、「見捨てられない」などという苦笑気味の関係ではなく、三十年を経てもなお輝きを失っていない作品のパワーにひれ伏しておるのでございます。今回も、すでに三回読み返してしまいました。

 同時収録の続編『東の地平 西の永遠』の中の、王さまを送って危険を承知でアリトスカへ行くが君は残れというタダに、泣きながら頬をはりとばすフロルが、結局は「お前が甘いのちゃんと知ってるもん」となし崩しに同行を勝ち取るエピソードがすごくすごく、ものすごーく気に入っておるのでございます。
『さらば宇宙戦艦ヤマト』や『ヤマト2』での古代とユキの「退艦しろ」シーンと比して、「…殴るとこだけ除いて『11人』の方が、スピード感あっていいよなあ…」とさえ(笑)。

 郷ひろみとかヤマトとか、古臭い名前が出てきてしまうのは、やっぱり、この作品の年代が自然とそうさせるのではないかと思いますが(現役でヤマトの同人サイト作っている人間だから、古臭い=悪い、ではございませんが)、『11人いる!』は、郷ひろみのように当時と全く違うスタンスで芸能界に生き残っていたり、ヤマトのように「昔の名前で懐かしグッズ商法」に走るわけでもなく、そのままの形で、充分に今も鑑賞に堪えうるものではないかと。

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2007年11月11日 (日)

『ぼく、オタリーマン。2』 よしたに

ぼく、オタリーマン。2』 よしたに  中央出版 2007/9

 一巻が出たとき、地味~な本だと思っていたのに。
なんか、新聞見ていると好調な売れ行きの様子。
そのうち、田舎の本屋でも平積みされたり。

 そーか~、第二弾まで出るのか~。
『愛されて、50万部』ですって、まー。
おたくもやるもんだね。
『めざましテレビ』や『バリバリバリュー』とかに出たりもしちゃったそーで。
ん~、実物がどんなのか、拝見したかったかも。

 こんなに売れても調子こいてマンガ一本の生活にはならないというあたりが、謙虚…と見るのは当たらない気がする。
だって、現実のサラリーマン生活のどたばたをネタにしている人なんだから、それを辞めてしまったら自分の想像力だけで描いていくことになる…。それは難しいかも。
と見てしまうタイプの、『おたくが現実世界でがんばってます』というマンガでございますが、別に、おたくでなくとも、仕事をしている人ならどこかに共感できる部分があるから、支持されているんだろうなあ…と思います。

 息子が旅行に出る前に、友人に、「うちの母親が読んでいる」とこの本のことを話していたら、友人、出発前に二冊とも買ったんですって~。
なんなんすか、それって。
おたくな母親が読むもの参考にしちゃいかんよ~。
ってか、これって、売り上げ貢献?

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2007年10月 7日 (日)

『長い道』 こうの史代

『長い道』 こうの史代 双葉社刊 2005/8/28

 「第九回手塚治虫文化賞新生賞」や「第八回文化庁メディア芸術祭大賞」なんてものを受賞した『夕凪の街 桜の国』は映画化もされ、すごくいい作品だということにまったく疑いの余地もないんですけど。

 しかし、この、『長い道』を読むと、「…こうの史代って、こういう人なんだ…」と感心させられるはめになります。

 『夕凪』の方も、判りやすい原爆の話では決してなかったし。
その日の惨状とか、生々しいものではなく、十年後、そして現在の広島を淡々と描いている感じで。

 しかし、この『長い道』には、なんとゆーか、毒っぽいものがあります。
いや、ちょっとした苦味、かな。

 夫婦なのに、愛情から始まっていない。
とゆーか、飲み屋で知り合ったオヤジ同士が、「やる」「もらう」で結婚するってなんなんすか(笑)。

 旦那の方は、嫁は家政婦がわりの意識しかなく、女好き。でも、道(奥さんの名)さんにはばれないようにあがいたりする。

 奥さんの方は、小さい頃からぼーっとしていて人から頼られたりしたことなかったのでうれしかった、なんて云って、のほほんと、なんとなく居座って、貧乏生活なのに楽しんでいる気配もある、もしかして大物?(笑)

 決して、心温まるおはなしではありません!(笑)
 でも、こういう『偽物のおかしな恋(作者あとがき)』があったりしたら、面白いだろうなあ…とは思います。

 ええ、近所で眺めている分には(笑)。

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2007年6月24日 (日)

『精霊の守り人』 上橋菜緒子

『精霊の守り人』 上橋菜緒子 偕成社 2006/11

 十年ほど前の児童書ですが、アニメ化に合わせて軽装版で出版されたようです。

 私は、『攻殻機動隊』のテレビシリーズのファンで、その監督が『精霊の守り人』のアニメ化を手がけるというので、四月の開始以来毎回楽しみにして見ていましたが、本屋に原作が平積みされているとは思わなかった。そりゃ当然便乗するはずだな、うん。

 原作を先に読んでしまったら、アニメの続きを期待する気持ちがちょいと薄れるかな~とも思いましたけど、どうしてどうして。
第四話で原作の半分弱のところまで進んで、現在はオリジナルストーリーに入っているので、その、原作の世界観を押さえつつもより発展して展開するアニメに、ますます期待してしまいます。

 で、原作小説。
『児童文学』ですから、話の中身はともかく、文章にはそれほど期待してはいなかったんですけど。
軽装版に当たって、手直しは漢字の量だけだというのに、なんて読みやすいんだ。
と云うか、こんな文章にチャレンジしているのか、今の文学少年少女は。なんか、うらやましいぞ。
児童文学、というものに偏見を持っているんですかね。「子供だましの文章で書かれている小説」って。

無理やり子供に迎合するようなことなく、アニメの次回予告の声の調子のような、乾いたとまでは云わないにしても淡々と、キャラクターたちを突き放しているような文章は、好みのタイプでした。

 著者は本業は文化人類学の学者さん。オーストラリアのアボリジニが専門で。
国の成り立ちと神話の形成、その変容の仕方なんか、そういう感じが伝わってきますね~。

 続編の『闇の守り人』も軽装版で読みましたが、そのまた続きの『夢の守り人』『虚空の旅人』『神の守り人』『蒼路の旅人』『天と地の守り人』は、ハードカバーしかまだ出ていないので、買うかどうかを真剣に思案中。

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